安全教育(災害事例)

実際に起きた災害事例をもとにご紹介

お客様の安全教育を行っております

We Are Doing Safety Training for Customers

現場や建設機械は常に新しい設備や取り組みで日々進歩し、便利で効率的になる一方、働く皆さんの安全意識は薄れがちになっていませんか?キャタピラー九州株式会社では、過去実際に起きた災害事例をもとに、お客様の安全教育を行っております。

  • 発生日時
    平成9年5月10日15時5分頃
    都道府県
    秋田県
    起因
    発破飛石
    職種 / 年齢
    発破指揮者 / 70歳
    事故の型
    飛来
  • 災害の概要

    当日は、同一採石場内の二個所の発破を行うため、午前中せん孔作業を行い、14時40分頃二個所の発破準備が完了した。第一回目の発破を罹災者が点火し発破を終了させた後、第二回目の発破を行 う点火者へ、罹災者は白旗を振ってOKの合図を送った。

    第二回目の発破の点火者は、罹災者からの合図を確認後発破を行ったところ、 飛石が発生し、発破個所から142m離れた第一回目の発破点火位置にいた罹災者(点火者)の胸に直径約30cmの飛石が直撃、罹災(即死)した。 第二回目の発破個所は、安山岩で、縦横に節理が発達していた。 (注)第一回目の発破は、12孔、装薬量計151.2kg、 第二回目は20孔、計227kg。 なお、せん孔径75mm、せん孔長は5.9~6m(ベンチ高さ5m)であった。

    負傷の程度:胸に直径約30cmの飛石が直撃、罹災(即死)

  • 発生日時
    平成9年7月7日9~10時頃
    都道府県
    島根県
    起因
    トラクターショベル
    職種 / 年齢
    重機運転手 / 44歳
    事故の型
    転落
  • 災害の概要

    罹災者は、当日トラクターショベル(CAT977L、バケット容量2.1立方m、53年製)を運転して、ベンチ部に堆積してあった砕石のズリ山(堆積高さ約2.4m、上部台形平場約13m×約18m)の上部ズリを押し出す作業(押し出し距離約24m)を行っていた。

    罹災者はズリ押し出し作業の後進時、後進し過ぎたためズリ山平場の後側法肩を乗り越え(ズリ堆積法肩の崩壊はない)ズリ堆積背面斜面(勾配約30度)を急速後進し、途中の衝撃(?)などでステアリング操作が谷側に働いたため(履帯跡より推測)ショベルは谷側に向かって進み、途中左側履帯より左一回転して小段(幅約3.7m)を乗り越え、二段目の小段に停止した。

    転落斜面延長33.3m、平均勾配約35度であった。

    罹災者は、運転席に座ったまま、油圧タンクとヘッドガード(直角に折れ曲がっていた)で胸部、頸部を圧迫され圧死(即死)状態で発見された。当日、同一切羽に他に二人が作業していたが、60~80m離れて罹災現場が見えない位置にいたため、発見は昼になった。